
注記:投資の前に、目論見書(予備版)およびリスク情報を必ずご確認ください。本目論見書に記載された情報は完全なものではなく、変更される場合があります。米国証券取引委員会(SEC)に提出された登録届出書の効力が発生するまで、本証券を販売することはできません。本目論見書は、本証券の売付けの申込みではなく、また申込みが認められていない州において本証券の買付けの申込みを勧誘するものではありません。
GraniteSharesは、Anthropic ETFの対になるペアの登録を届け出ました。AILはAnthropicの日々の値動きの2倍を、ANSはその逆の2倍を目指します。本稿では、財務的な背景、IPOを前に形成されつつあるAnthropic ETFの顔ぶれ、そして日次レバレッジ型およびインバース型ファンドの値動きの特性について解説します。
Anthropic ETFの概要
Anthropicはまだ株式を公開していないため、Anthropic株のティッカーは存在せず、現在取引されているAnthropic ETFもありません。GraniteSharesは2本のAnthropic ETFの登録を届け出ています。グラナイトシェアーズ2倍ロングAnthropicデイリーETF(AIL)はAnthropicの日々の値動きの2倍を、グラナイトシェアーズ2倍ショートAnthropicデイリーETF(ANS)はその逆の2倍を目指します。いずれも登録手続き中で効力は発生しておらず、AnthropicのIPOを前提としています。
AILとANSの土台となるAnthropicの背景

Anthropic ETFの魅力はAnthropicそのものの魅力に左右されるため、AILとANSを検討する出発点は同社です。Claudeを開発する人工知能企業Anthropicの企業価値は、2023年初めに報じられた41億ドルから、2026年5月下旬のシリーズHの完了後には9,650億ドルに達したと報じられています。引受会社は、同社を1.5兆~2兆ドルと評価する可能性のあるAnthropicのIPOを検討していると報じられています。
ETFの背景にあるAnthropicの企業価値の節目
報道されたAnthropicの企業価値の主な目安です。資金調達ラウンドごとの経緯と出典は、下記で言及しているGraniteSharesのAnthropic IPOに関する記事に詳しく記載しています。
| 時期 | 報道されたポストマネー評価額 | 節目 | ステータス |
|---|---|---|---|
| 2023年初め | 約41億ドル | 初期ベンチャー段階 | 報道ベース |
| 2025年後半 | 約1,830億ドル | 大型の非公開ラウンド | 報道ベース |
| 2026年5月下旬 | 約9,650億ドル | シリーズH完了 | 報道ベース |
| 上場時の目標 | 約1.5兆~2兆ドル | ナスダック上場の目標 | 報道ベース |
AnthropicのIPOはいつ見込まれているか
2026年6月1日に提出された非公開の登録届出書ドラフトにより、SECの審査が始まりました。レイバー・デー(9月第1月曜日)の直後に公開の目論見書(予備版)が提出され、その後、機関投資家向けロードショーと価格決定が行われる見通しです。報道によれば、AnthropicのIPOは2026年10月頃にナスダックで行われる見込みで、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレーが主幹事として名前が挙がっています。Anthropicは株価、株式数、確定した上場日をまだ決定しておらず、上場を見送る選択肢も残しています。
トレーダーがレバレッジ型・インバース型Anthropic ETFを利用する理由
米国で個別株のレバレッジ型およびインバース型ETFの取引が認められたのは2022年以降であり、その後このカテゴリーは急速に成長してきました。その魅力はアクセスのしやすさにあります。Anthropicが上場し、各ファンドの効力が発生すれば、AILとANSは、株式を借りたり担保を差し入れたりすることなく、通常の証券口座で保有する単一のティッカーで、1日単位の見通しに基づいて取引できるよう設計されています。AILはAnthropicの日々の値動きの2倍を、ANSはその逆の2倍を、それぞれ1取引日単位で目指します。
こうした利便性には、現実的なトレードオフが伴います。これらのAnthropic ETFを短期売買に効率的なものにしているレバレッジと日次リセットは、後述の仕組みとリスクのセクションで説明する理由から、同時にバイ・アンド・ホールドには適さないものにしています。
| 発行会社 | ファンド | ティッカー | 日次倍率 | 予定上場市場 | ステータス |
|---|---|---|---|---|---|
| GraniteShares | 2倍ロングAnthropicデイリーETF | AIL | 200% | ナスダック(予定) | 届出済み |
| GraniteShares | 2倍ショートAnthropicデイリーETF | ANS | -200% | ナスダック(予定) | 届出済み |
OpenAIとの比較で見るAnthropic

公開市場の投資家が投資機会を求めているフロンティアAI研究企業は、Anthropicだけではありません。最も重要な比較対象はOpenAIで、同社は自社の上場検討時期を2027年に移したと報じられています。報道された数値では、Anthropicの年換算売上高(ランレート)は2026年7月に約650億ドルに達した一方、OpenAIは2026年8月中旬時点で年換算400億ドル超のペースでした。企業価値とランレートの両面で、Anthropicはフロンティア研究に特化した企業の中で、より規模が大きく、より早期の上場が見込まれる存在となっています。
AIL・ANSのAnthropic ETFが目指すもの
2本のAnthropic ETFは、トレーダーが同じ原資産に対してレバレッジをかけたロングまたはショートの見通しを取れるよう、互いに鏡像となるように設計されています。AILは、手数料および費用控除前で、Anthropicの日々の値動きの200%に相当する日次成果を目指します。ANSは、手数料および費用控除前で、同じ日々の値動きのマイナス200%に相当する日次成果を目指します。各ファンドが表示された成果を目指すのは、1取引日に限られます。
上場後にAnthropicを買う・ショートする方法
同社に関して最もよく検索されることの一つが、Anthropic株の買い方です。現時点での率直な答えは、個人向け証券会社では購入できないということです。Anthropicは公開ティッカーを持たず、どの取引所にも上場していない非公開のパブリック・ベネフィット・コーポレーションであるため、その株式を取り扱う証券会社はなく、取引されているAnthropic ETFもまだありません。以下は、現在可能なこと・不可能なことを踏まえた現実的な方法です。いずれも投資助言ではありません。
分散型AIファンドを通じた間接的なアクセス
一部の分散型人工知能ファンドは、レイターステージのAI企業への小規模な非公開投資を保有しており、その一部にAnthropicが含まれる場合があります。個別企業の組入比率は低いため、リターンへの影響は限定的です。この方法に頼る前に、各ファンドの保有銘柄と目論見書をご確認ください。
IPO前のセカンダリー・マーケット
既存のAnthropic株主が、非公開のセカンダリー・マーケットで株式を売却することがあります。参加は一般に適格投資家に限られ、価格は不透明で、流動性も低くなっています。この方法は、ほとんどの個人投資家には開かれていません。
レバレッジ型ロングのAnthropic ETF:AIL

Anthropicが株式を上場し、AILの効力が発生すれば、本ファンドは、株式を借りたり証拠金を差し入れたりすることなく、通常の証券口座でAnthropicの日々の値動きの2倍を目指せるよう設計されています。成果を目指すのは1日単位であり、以下に示すリスクを伴います。
インバース型のAnthropic ETF:ANS
Anthropicをショートする方法を探しているトレーダーにとって、ANSは、効力が発生しAnthropicの取引が始まれば、Anthropicの日々の値動きの逆の2倍を目指すよう設計されています。空売りをせずに弱気の日次成果を目指す手段となりますが、これも1日単位であり、以下のリスクを伴います。
日次レバレッジ型・インバース型ETFの仕組み
レバレッジ型またはインバース型Anthropic ETFの最も重要な特徴は、「デイリー(日次)」という言葉にあります。各ファンドは、1取引日にわたって表示された倍率を実現し、その後リバランスするよう設計されています。この日次リセットにより、ファンドは毎朝安定して2倍またはマイナス2倍を提供し続けることができますが、同時に、1日を超える期間のリターンが同期間の原資産の値動きの2倍とは大きく異なって見える理由にもなっています。

説明のための図です
複利効果が成果を単純な2倍から乖離させる理由
一方向に滑らかにトレンドが続く相場では、各日の利益がより大きな元本に適用されるため、日次の複利効果が保有者に有利に働くことがあります。上下に振れる相場では、下落後の小さな元本から回復しなければならないため、同じ複利効果が価値を目減りさせる傾向があります。原資産の値動きが不安定であるほど、同じ期間におけるファンドの成果と原資産の単純な2倍との差は広がる可能性があります。この効果はAILとANSの双方に当てはまり、保有期間とボラティリティの水準の両方に応じて大きくなります。
このため、両Anthropic ETFは、通常はごく短期間にわたってポジションを積極的にモニタリングし管理する意思のある、知識のある投資家向けに設計されています。購入して保有し続けることを想定したものではありません。
AIL・ANSを取引する前に検討すべきリスク
レバレッジ型およびインバース型の個別株ファンドは、ETF市場の中でもリスクの高い部類に属します。短期売買に役立つ特徴そのものが、保有者に対して急激に不利に働くこともあります。以下の点は、ファンドの構造に起因するものです。
レバレッジ型Anthropic ETFの主なリスク
- 長期ではなく日次の目標。各ファンドは1日単位で表示された倍率を目指します。より長く保有した場合、成果は同期間の原資産の値動きの200%またはマイナス200%から大きく乖離する可能性があります。
- 複利効果とボラティリティ。変動の大きい相場や横ばいの相場では、日次の複利効果により、表示された倍率に比べてリターンが低下する可能性があり、その影響はボラティリティと時間とともに大きくなる傾向があります。
- 1日の値動きの増幅。レバレッジは両方向に作用します。構造上、2倍ロング型ファンドは原資産が1日で50%近く下落するとその価値の大半または全部を失う可能性があり、2倍ショート型ファンドは原資産が1日で50%近く上昇すると同様の事態に直面します。
- 個別株への集中。各ファンドは1社に連動します。企業固有のショックを和らげる分散効果はなく、新規上場株は特に値動きが大きくなる可能性があります。
- デリバティブとカウンターパーティ。各ファンドは株式を保有するのではなく、スワップ、オプションその他の金融商品を通じて成果を目指すため、カウンターパーティ・リスク、流動性リスク、相関リスクを伴います。
- 上場が前提。各ファンドは、Anthropicの株式が公開取引されること、および適用される要件を満たすことを前提としています。AnthropicのIPOが想定どおりに進まない場合、ファンドが上場しない可能性があります。
- 運用実績がないこと。各ファンドは新しいため運用実績がなく、新たに上場する個別株の参照銘柄も取引履歴が短いものとなります。
Anthropic ETFの現在の上場状況
2026年9月4日時点で、AILとANSは登録手続き中であり、まだ効力は発生していません。GraniteSharesは2026年9月3日に届出を発表しました。両ファンドはAnthropicの株式が公開取引されることを前提としており、報道によれば2026年10月頃とされていますが、時期は確定しておらず、保証もされていません。手数料、上場市場、上場日は目論見書(予備版)で確定される予定です。
両ファンドは効力発生前であるため、本稿にはAILやANSの資金フロー、資産残高、基準価額、パフォーマンスの数値は掲載していません。いずれもまだ存在しないためです。また、個別株ファンドであるため、セクター配分もありません。これらのデータは、ファンドの効力が発生し取引が始まって初めて利用可能となり、その時点でこのページを最新の数値で更新することができます。
Anthropic ETFに関するよくあるご質問
AnthropicのETFはありますか?
取引されているAnthropic ETFはまだありません。GraniteSharesはAILとANSの2本を届け出ており、他の発行会社も届け出ていますが、2026年9月4日時点ですべて登録手続き中で、効力は発生していません。登録届出書はSECに提出されていますが効力が発生していないため、効力が発生するまで受益証券を販売することはできません。
今すぐAnthropic株を買うにはどうすればよいですか?
個人向け証券会社でAnthropic株を購入することはできません。Anthropicは公開ティッカーを持たない非公開企業です。現時点で現実的な方法は、分散型AIファンドを通じた間接的なアクセス、または適格投資家であればIPO前のセカンダリー・マーケットです。Anthropicが上場し、各ファンドの効力が発生すれば、AILは日々の値動きの2倍を、ANSはその逆の2倍を目指すよう設計されています。これは投資助言ではありません。
AILとANSのティッカーは何を目指すものですか?
AILはグラナイトシェアーズ2倍ロングAnthropicデイリーETFで、手数料および費用控除前で、Anthropicの日々の値動きの200%を目指します。ANSはグラナイトシェアーズ2倍ショートAnthropicデイリーETFで、同じ日々の値動きのマイナス200%を目指します。各ファンドは毎日リセットされます。
AnthropicのIPOはいつですか?
報道によれば、2026年9月下旬または10月上旬にナスダックに上場する見込みで、公開の目論見書(予備版)はレイバー・デーの直後に提出される予定とされています。Anthropicは株価、株式数、確定日をまだ決めておらず、時期は保証されていません。
Anthropicをショートするにはどうすればよいですか?
非公開の間は、Anthropicをショートすることはできません。上場し、ANSの効力が発生すれば、ANSはAnthropicの日々の値動きの逆の2倍を目指すよう設計されており、空売りをせずに弱気の日次成果を目指す手段となります。その成果を目指すのは1日単位であり、レバレッジおよび複利のリスクを伴います。
AILとANSはAnthropic株を保有していますか?
いいえ。各ファンドは、原資産株式に投資するのではなく、デリバティブおよびその他の金融商品を通じて日次成果を目指します。そのため、プラスの倍率だけでなくマイナスの倍率も目指すことができます。
保有期間が長くなると単純な2倍と異なるのはなぜですか?
日次リセットにより、各日の成果が前日の成果に複利的に積み重なります。安定的にトレンドが続く相場では保有者に有利に働くことがあり、上下に振れる相場では価値を目減りさせることがあります。原資産の単純な2倍との差は、時間とボラティリティの両方に応じて広がる傾向があります。
これらのAnthropic ETFは長期投資家に適していますか?
バイ・アンド・ホールドでの利用を想定したものではありません。日々のポジションを積極的にモニタリングし管理する意思があり、レバレッジと複利のリスクを理解している、知識のある投資家向けに設計されています。
GraniteSharesはAnthropicと提携していますか?
いいえ。AnthropicはGraniteSharesと提携関係になく、ファンドの発行者またはスポンサーではなく、本資料の作成または承認にも関与していません。
リスク要因および重要な開示事項
本資料は、目論見書に先立って、または目論見書とともに提供されなければなりません。投資の前に、ファンドの投資目的、リスク要因、手数料および費用を十分にご検討ください。投資の前に必ず目論見書をお読みください。
本ファンドはすべての投資家に適しているわけではありません。各ファンドの投資プログラムは投機的であり、大きなリスクを伴い、また大半のETFや投資信託では用いられない資産クラスおよび投資手法を含みます。ETFへの投資は銀行預金ではなく、米国連邦預金保険公社(FDIC)その他の政府機関によって保険または保証されるものではありません。本ファンドは、日次のレバレッジおよびインバース(2倍および-2倍)の投資成果を目指すことの潜在的な帰結を理解し、レバレッジおよびインバースの利用に伴うリスクを理解したうえで、ポートフォリオを頻繁にモニタリングする意思のある、知識のある投資家のみが利用することを想定しています。1日を超える期間においては、原資産株式のパフォーマンスが横ばいの場合でも本ファンドは損失を被り、また1日を超える期間において原資産株式のパフォーマンスが上昇した場合でも本ファンドが損失を被る可能性があります。投資家は1日のうちに投資元本の全額を失う可能性があります。
本ファンドは日次のレバレッジ投資成果を目指すものであり、短期売買の手段として利用されることを意図しています。本ファンドは、原資産株式のパフォーマンスのそれぞれのロング・レバレッジ倍率またはインバース倍率に相当する日次投資成果の提供を目指します(レバレッジ型およびインバース型ファンド)。
投資家は、こうしたレバレッジ・ロング型およびインバース型ファンドが日次のレバレッジ投資目的を追求するものであり、原資産株式のパフォーマンスを増幅させるため、レバレッジを用いない代替手段よりもリスクが高いことにご留意ください。原資産証券のボラティリティは、原資産証券のリターンと同程度、またはそれ以上にファンドのリターンに影響を及ぼす場合があります。
日次のリバランスおよび各日のリターンの複利効果により、1日を超える期間における本ファンドのリターンは、当該期間における各日のリターンを複利計算した結果となり、同期間における原資産株式のリターンの200%および-200%とは異なる可能性が非常に高くなります。原資産株式のパフォーマンスが長期的に横ばいの場合、本ファンドは損失を被ります。また、日次のリバランス、原資産株式のボラティリティおよび複利効果の結果、1日を超える期間において原資産株式のパフォーマンスが上昇している間でも、本ファンドが長期的に損失を被る可能性さえあります。
受益証券は(基準価額ではなく)市場価格で売買され、ETFから個別に償還されることはありません。ETF受益証券の活発な取引市場が形成または維持されること、あるいはその上場が継続または変更されないことは保証されません。取引所でETF受益証券を売買する際には売買委託手数料の支払いが必要となる場合があり、頻繁な売買により投資リターンを大きく損なう取引コストが発生する場合があります。
本ファンドへの投資には、元本を失う可能性を含むリスクが伴います。本ファンドは非分散型であり、特定の業種、セクターまたは地域に投資を集中させることに伴うリスクを含み、その結果ボラティリティが高まる可能性があります。先物契約やスワップなどのデリバティブの利用は、時間の経過とともに価格を変動させる可能性のある市場リスクの影響を受けます。本ファンドのリスクには、複利効果および市場ボラティリティ・リスク、レバレッジ・リスク、市場リスク、カウンターパーティ・リスク、リバランス・リスク、日中投資リスク、その他の投資会社(ETFを含む)に関するリスク、ならびに原資産株式の証券およびその事業セクターに固有のリスクが含まれます。これらおよびその他のリスクは目論見書に記載されています。
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