ポイント:イールドブースト™ETFは、オプションを売却して受け取るプレミアム(オプション料)を主な収益源とし、毎週の分配を目指すETFです。高いインカムが期待できる一方、上値は限定され、下落時の損失は大きくなりやすいという特徴があります。
イールドブースト™ETFの基本
GraniteSharesのイールドブースト™ETFは、オプション戦略を通じてインカムの創出を目指し、毎週の分配を目指すETFシリーズです。個別株を対象とするファンドの多くは、原資産株式(例:NVIDIAやテスラ)の日々の値動きの2倍を目指すレバレッジ型ETFのプット・オプションを売却する戦略を用います。
このほか、複数のイールドブースト™ETFに投資するYBSTやYBTYのように、ファンド・オブ・ファンズ型の商品もあります。
プット・オプションの売却とは
プット・オプションは、ある資産を決められた価格(行使価格)で売る権利です。プットを売却した側は、買い手からプレミアム(オプション料)を受け取る代わりに、満期時に資産の価格が行使価格を下回っていれば、その差額分の損失を負います。
| 満期時の対象ETFの価格 | プット売却側の損益(イメージ) |
|---|---|
| 行使価格以上(上昇・横ばい) | 受け取ったプレミアムが収益(それ以上の利益はない) |
| 行使価格を下回る(下落) | 下落幅に応じて損失(プレミアムの分だけ損失は軽減) |
対象をレバレッジ型ETFとすることで、値動きが大きい分、一般に個別株そのもののオプションより高いプレミアムを受け取れる可能性があります。その一方で、下落時の値動きも約2倍となるため、損失も大きくなりやすくなります。ファンドによっては、損失を抑えるためのダウンサイド・プロテクションを導入する場合があり、その場合は純インカムの水準に影響することがあります。
分配率と利回りの見方
- 分配率:直近の分配金が今後も同額で続いた場合に受け取る年率です。直近の分配金を年率換算し、直近の基準価額で割って算出します。ファンドのトータルリターンを表すものではありません。
- SEC 30日利回り:直近30日間にETFが得た純投資収益に基づく、米国の標準化された利回りです。オプション収入は含まれない場合があり、分配率とは大きく異なることがあります。
- トータルリターン:分配金と基準価額の変動を合わせた成果です。高い分配を受け取っていても、基準価額が下落していればトータルリターンはマイナスになり得ます。
主なリスク
- 上値の限定:オプション売却の収益はプレミアムが上限であり、原資産が大きく上昇しても、その恩恵は限定的です。
- 下落リスク:対象のレバレッジ型ETFが下落すると損失を被り、レバレッジにより損失が拡大する場合があります。
- 分配金の変動・元本の払い戻し:分配金は保証されず、元本の払い戻しを含む場合があります。分配が続いても基準価額が下落していく可能性があります。
- オプション・デリバティブ固有のリスク:流動性、価格形成、カウンターパーティなどのリスクを伴います。
- 集中リスク:個別株型は1銘柄の値動きに大きく左右されます。
- 為替リスク(日本の投資家の場合):米ドル建てのため、円換算の損益や分配金は為替変動の影響を受けます。
各ファンドの投資目的、分配実績、費用、リスクの詳細は、各商品ページおよび目論見書をご確認ください。
本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の商品の売買を推奨するものではありません。オプション損益の説明は簡略化したイメージです。
よくあるご質問
イールドブースト™ETFとは何ですか?
オプション戦略を通じてインカムの創出を目指し、毎週の分配を目指すGraniteSharesのETFシリーズです。個別株型の多くは、原資産株式の日々の値動きの2倍を目指すレバレッジ型ETFのプット・オプションを売却してプレミアム(オプション料)を受け取ります。
分配金は保証されていますか?
いいえ。分配金の額や頻度は変動する場合があり、保証されるものではありません。分配金には元本の払い戻し(リターン・オブ・キャピタル)が含まれる場合があります。
分配率が高ければ、その分だけ利益が出るのですか?
いいえ。分配率は直近の分配金を年率換算したもので、ファンドのトータルリターンを表すものではありません。分配を受け取っても、基準価額が下落していればトータルリターンはマイナスになる場合があります。
原資産の株価が大きく上昇した場合はどうなりますか?
プット・オプションの売却から得られる収益は受け取ったプレミアムが上限であるため、原資産が大きく上昇しても、その上昇分の利益を享受することはできません(上値が限定されます)。
原資産の株価が下落した場合はどうなりますか?
プットの対象であるレバレッジ型ETFの価格が行使価格を下回ると、ファンドは損失を被ります。レバレッジ型ETFは原資産の約2倍の値動きをするため、下落局面では損失が大きくなりやすい点に注意が必要です。